初めましてあすはと申します。
第12回SPLオフに参加したのですがあれやこれやと優勝することができ、長かったGSルールも終わったということで記録的な意味も込めてブログを書くことにしました。初めての記事ということで暖かい目で見てくれると幸いです。
構築経緯
最初は海外の大会で結果を残していた下のような構築を使っていました。
参考記事
https://victoryroadvgc.com/2022/07/06/chyr-wei-taiwan-nats-report/
それまでは追い風やトリックルームでひたすら上から殴るような構築ばかり使っていたので、このような中速の構築を使うのに抵抗がありましたが使ってみると自分なりにルナグラの強みを感じることができました。晴れ下のゴクエンやメテオビームももちろん強いのですが特に強いと感じたのは壁下のルナグラが硬いということです。
特に初手にリザードンを出して相手にダイマックスを強要して一旦リザードンを引いてダイマックスを枯らして打開するといった動きがいい感じだったり、ダイマックス技の択を外しても負けに直結しない点が強いと感じました。
そしてこの構築を持ってばしオフに参加したのですが結果は3-4の負け越し。
プレイングについての改善点ももちろんあるのですがもう少し構築を改善できそうな感じがしました。具体的には
これらを解決するためにまず、リザードンを耐久振りの弱保型にしました。そうすることで壁下での安定感がより増しました。一方で弱保がなくなったこと、イベルタルがより重くなったことからフシギバナの解雇が確定しました。この枠に求める主な条件は
の2点であり、これらの条件を自然と満たすレジエレキが入ってきました。
個体紹介
ほとんど原案の構築記事を参考にしているので調整先はそちらを見てください。
ルナアーラ@パワフルハーブ
231(148) - * - 110(4) - 204(228+) - 139(92) - 122(36)
シャドーレイ / メテオビーム / ムーンフォース / まもる
このポケモンはとにかく硬くてほとんどの場面で出オチすることはなく、しっかり動いてくれます。また、ガオガエンをメテオビームで縛れる点や猫騙し、威嚇が無効である点も強く、ザシアンと差別化する上で大きな要素だと思います。外さないメテオビームは強い。
ダイマックスを枯らす場面や最後の択の場面などにとても強いです。ルナアーラは比較的まもるを持っているか微妙なポケモンなので集中されることもあり、有効に働く場面が多いです。
フシギバナの解雇により相手のオーロンゲを削る手段が少なくなったことやもともと白馬パルキアに強い要素がなかったことなどを考慮して採用しました。基本的にメテオビームを打った後はシャドーレイ1つで戦う事になるのでそういう点からも使いやすかったです。特殊ドラゴンに対して殴れるのもいいです。
不採用となった技
グラザシと差別化される要素の1つでかなり強いのは間違いないですがレジエレキとのシナジーを考えて抜きました。また、トリックルームは相手のガオガエンとの素早さ関係が逆転してしまう点が弱いと考えていたので抜いても支障はなかったです。ただ、黒馬ザシアンなどの高速アタッカーに対しての切り返し手段が1つ減ったのでS操作をしながらグラードンを通す動きを意識しました。
ムーンフォースの枠とかなり悩みましたがBO1であることも考えて不採用となりました。この構築ではイエッサンが重くなっているのでそこに対して打っていけるのは強いのですが、今の自分には使える代物ではないなと感じて不採用にしました。ただ、対面で催眠を連打する覚悟はありました。
グラードン@オボンのみ
207(252) - 198(76+) - 162(12) - * - 128(140) - 114(28)
だんがいのつるぎ / ストーンエッジ / つるぎのまい / まもる
硬いポケモンその2。壁下での安心感は凄まじく、剣舞からの断崖には何度も救われました。相手がリザードンの攻撃をまもるタイミングでの剣舞は刺さる場面が多く、リザグラが並んだときはゴクエンよりもグラードンにジェットを乗せることが多かったです。チョッキとは違い、安易な受け出しはできませんがオボンの回復によって物理特殊の両方にそこそこの耐久があるのが使いやすかったです。外さない断崖は強い。
浮いてるポケモン用です。ボルトロスへの打点を意識して岩封、雪崩は不採用としました。外さないエッジは強い。
不採用となった技
まもるとオボンの相性や壁下の剣舞、ボルトロスやリザードンへの打点を考慮すると技スペース的に採用しませんでした。炎技がなくて困った場面がなかったので問題ないと思っています。
リザードン@じゃくてんほけん
185(252) - * - 102(28) - 142(100) - 106(4) - 149(124+)
ブラストバーン / ぼうふう / げんしのちから / まもる
HB : ようき珠ボルトロスのダイサンダー耐え
S : +1で最速黒馬抜き
CSから耐久振りに変えてからかなり使いやすくなり、ザシアンに強く出れるようになりました。代償として火力はかなり落ちてしまい、弱保発動or晴れのどちらかがないとゴクエンのダメージは伸びずその点では扱うのが難しくなりました。そのため、ゴクエンで一気に倒していく展開よりも隣のルナアーラやグラードンにダイジェットを乗せることで詰めていくことが多くなりました。とはいえゴクエンの定数ダメージは強すぎるので打ち得だなと思いました。
ガオガエン@シュカのみ
202(252) - 136(4) - 133(84+) - * - 127(132) - 85(36)
フレアドライブ / じごくづき / すてぜりふ / ねこだまし
主にグラザシや白馬、イベルタルに投げます。グラザシを重く見て、シュカのみを持たせることで積極的に受け出しできるようにしました。ガエン+ロンゲの並びが攻めこそできないものの相手のダイマックスを枯らすのに安定した並びになっており、イベルタルには有効だったりします。
じごくづきの枠はちょうはつにしてもいいですが黒馬やルナアーラを意識して採用しました。あまり出さないポケモンなのでまだまだ改善の余地がある一匹です。
オーロンゲ@ひかりのねんど
201(244) - 141(4) - 102(132) - * - 121(116+) - 82(12)
リフレクター / ひかりのかべ / ソウルクラッシュ / こわいかお
粘土が優秀すぎて他の持ち物はあまり考えなかったです。後攻の尻尾であればボルトロスに強く出れますが、バトルの終わりまで壁がある安心感と安定感はこの構築に合ってると感じました。
レジエレキを重く見ての採用でしたがこちらにグラードンがいる以上そこまで意識する必要がなかったかもしれません。ランドロスにも打てますが白いハーブが多く、あまり環境にマッチしていなかったような気もしています。命中安定の安心感がありますが運ゲ要素のある電磁波でもいいかもしれません。
レジエレキ@きあいのタスキ
156(4) - 108(-) - 70 - 152(252) - 70 - 277(252+)
10まんボルト / エレキネット / とびはねる / まもる
基本的にはエレキネットを打って圧力をかけていくような使い方をします。襷はとりあえず行動保証を持たせたくて採用しました。襷が発動する機会はなかったですが安心感があってよかったです。また、とびはねるを採用することで隣にジェット乗せる動きをしやすくしました。相手がダイサンダーや電気技を警戒して守ってきたときに刺さります。
選出
基本的に
(先発) (後発)
または
(先発) (後発)
で出して壁を貼って様子を見ながらリザードンでダイマックスをしてグラルナで詰めていきます。
対グラザシ
(先発) (後発)
大体初手にオーロンゲが出てくるのでムーンフォースで削りにいきます。相手はメテオビームを透かしにくることが多いのでこれが結構刺さります。ダイマックスを誰に切るかはその場に応じて考えていましたが、リザードンかルナアーラに切る場合が多いです。
対白馬パルキア
(先発) (後発)
相手にモロバレルがいる場合はダイフェアリー、そうでない場合はムーンフォースでパルキアを削りにいきます。いかに早く残数有利を取れるかを意識しながら立ち回ります。2度目のトリルを貼られるタイミングに合わせてグラルナを並べることを考えながら対戦することが多いです。地味に緊張感がキツイです。
他の選出は相手のポケモン1体とかで変わることが多いです。特にエレキの選出はランドロスやグラードンの有無で変わったりします。ランドロス入りでない黒馬構築には積極的に投げたいです。
おわりに
長くなるので試合の内容は書きませんが、当日の試合を思い出すとかなり上振れていたと思います。運もかなりよかったのですが何より噛み合いがよく、相手の行動が1手でも違っていれば負けていた試合が多かったです。
こう振り返ってみるとプレイング、構築どれをとってもまだまだ未熟だなあと感じていますが、ポケモン対戦を始めて1年で自分なりに対戦を組み立てられるようになった点では成長を感じています。
改めて運営の皆さん、対戦してくださった方、応援してくださった方、ありがとうございました!